緊急分析:日本ハイテク企業の東日本大震災の影響度➂
筆者が日本のメディア(半導体産業分野)の中で最も信頼しているブルームバーグ社の中島記者の『東日本大震災』の電機メーカー被災状況を非常に良くまとめたレポートである。
現地の日本支社・日本人記者(半導体)の”エース”を投入して、このような詳細な日本語・英語のレポートを無償で世界市場提供してくれた米国ブルームバーグ社と中島記者に感謝したいと思います。
このブログは、世界各国からアクセスがあるので、日本の状況を正しく配信するHUBになれれば良いと思う。
ハイテク産業界の未来予測の読者の皆さんも内容を確認して、電子機器メーカーは部品調達のプロキャメント戦略構築とグローバル半導体企業(海外、関西・九州地区)は材料調達のプロキャメント戦略構築を緊急にする(検証しておく)ことを提言する。
【ブルームバーグ社まとめ】
ブルームバーグ社まとめによる一覧表・3月16日午後8時現在) 電機各社:東北・関東の被災状況です。
下の青は電子機器、赤は半導体関連・電子部品。
※重要記事:電機各社:東北・関東地域の生産拠点マヒ続く、一部操業再開-一覧
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=aFU3YCHlZMik
~ブルームバーグ社記事引用掲載~
電機各社:東北・関東地域の生産拠点マヒ続く、一部操業再開-一覧
2011-03-16 15:00:01.1 GMT
【記者:中島三佳子】
3月17日(ブルームバーグ):東日本大震災が発生した11日以降、東北と北関東に拠点を持つハイテク企業の生産・販売活動に大きな影響が続いている。
地震や津波の被害で工場が閉鎖または操業停止を余儀なくされたほか、東京電力と東北電力が実施した計画停電で、震災の被害を受けていない拠点までが臨時休業や操業停止になったところが続出している。ただ一部には操業再開の動きも見られる。
ブルームバーグ・ニュースが各社の公表に基づき集計した、地震や停電の影響による拠点の操業状況などは、16日午後8時の時点で以下の通り。社名の右横に、操業停止中の拠点数を示した。
<日立製作所>6拠点
発電システムなどを生産する工場(茨城県日立市)、エレベーターやエスカレーターの生産拠点(同ひたちなか市)、工場内で使われる制御システム(同日立市)、洗濯機や掃除機などを作る(同)、自動車関連機器の生産2工場(茨城県ひたちなか市と福島県伊達郡)が操業を停止中。
ただ、15日から16日にかけて、6拠点中5拠点で工場内の通電再開に向けた作業を開始した。
<東芝>2拠点
地震の影響で、カメラなどに搭載されるシステムLSI(大規模集積回路)など半導体の生産工場(岩手県北上市)が操業を停止中。
神奈川県川崎市の研究開発拠点は、一部半導体関連のエリアが14日午後から休業中だが、それ以外のエリアは操業を再開した。
<三菱電機>1拠点
監視カメラなどを生産する工場(福島県郡山市)の建物が損傷、安全点検中。このため、約250人の社員の自宅待機措置を取った。
<NEC>5拠点
通信機器の生産2工場(福島市、岩手県一関市)、電子部品を生産する宮城県の2工場(仙台市と白石市)、POS(販売時点情報管理)システムなど業務用端末や一部通信機器の工場(宮城県白石市)が、地震の影響で操業を停止中。
<沖電気工業>1拠点
カラープリンターや複合機などの製造拠点(福島市)が、震災で操業を停止。
復旧に向けて準備中。人的被害はなし。
<富士通>6拠点
半導体を生産する5工場(岩手県胆沢郡、宮城県柴田郡、福島県会津若松市に3つ)と、サーバーを生産する福島工場(福島県伊達市)が地震の影響で、操業を停止中。
15 日、宮城県在住の社員1人が死亡したと発表。現在も数人の従業員の安否が不明としている。
<ソニー>8拠点
製造8拠点の操業を停止。甚大な人的被害はなし。
半導体レーザーやリチウムイオン電池、ブルーレイディスク などを生産する宮城、福島、茨城などで操業を停止。また、計画停電の影響で本社勤務社員約6000人のうち、 業務に必要な人員を除いて16日から自宅待機とした。
<パナソニックグループ(三洋電機とパナソニック電工含む)>3拠点
デジタルカメラの製造拠点(福島市)と光ピックアップの製造拠点(宮城県名取市)は、16日現在も立ち入りが不能。
パナソニック電工の電子材料の製造拠点(福島県郡山市)も操業停止中。拠点により、壁や天井などが一部破損、数人の従業員が軽傷。グループで、宮城、山形、福島、茨城、栃木などに拠点を持つ。
火災・倒壊はなし。業務用空調やコンプレッサーなどを生産する三洋電機の群馬工場は15日昼に操業を再開し、16 日も操業中。
<ルネサスエレクトロニクス>7拠点
国内22拠点のうち、7拠点で操業を停止中で変化なし。
従業員4人の負傷者を確認。5拠点で建物や生産設備などに一部被害が出た。
シリコンウエハーに回路を焼き付けるなど前工程の5工場(青森県五所川原市、山形県鶴岡市、茨城県ひたちなか市、群馬県高崎市、山梨県甲斐市)と、組立・検査工程の3工場 (青森県北津軽郡、山形県米沢市)も停止中。
<エルピーダメモリ>1拠点からゼロに
半導体メモリーの組立・検査を行う後工程の製造拠点(秋田市)が停電のため操業を停止していたが、16日夕方に操業を開始した。
国内の広島工場と台湾の工場は通常通り操業で変わらない。
<キヤノン>8拠点
交換レンズの開発・生産拠点(栃木県宇都宮市)、インクジェットプリンターを生産する工場(福島市)など8拠点が操業停止。
この中には、部品が調達できないため、操業停止しているデジタルカメラの大分工場も含まれる。宇都宮と福島の拠点は被害が大きく、1カ月以上の操業を停止する場合は、他の拠点での代替生産も検討する。
<ニコン>4拠点
デジタル一眼レフカメラの上位機種を生産する拠点(宮城県名取市)と半導体や液晶用の露光装置を生産する拠点(宮城県刈田郡)は、地震の影響で閉鎖。栃木には、カメラ用のレンズの一部機種を手掛ける拠点(栃木県大田原市)と半導体用露光装置を生産する拠点(同)が一部被災し、操業を停止。
<セイコーエプソン>4拠点
福島原発事故の避難エリア内にある業務用通信基地局向け水晶デバイスの製造拠点(福島県相馬市)は、閉鎖中。このため、代替生産の検討を開始した。青森工場(青森県八戸市)は津波で工場内が浸水して操業を停止したため、宮崎市と米シアトル州の2拠点で代替生産を検討中。
山形工場(山形県酒田市)と秋田工場(秋田県湯沢市)は、停電の影響で操業を停止した。
ただ、秋田の拠点は19日から一部生産を再開する予定。
<東京エレクトロン>2拠点
半導体製造の生産ラインに使われるプラズマエッチング装置などの製造拠点(宮城県宮城郡松島町)、熱処理製膜装置の製造拠点(岩手県奥州市)の2カ所が操業停止中。
電力などインフラの回復状況を見ながら、拠点により、2-4週間程度での操業再開を目指す。一部製品を代替生産するため、山梨工場(山梨県韮崎市)の体制を整備中。
宮城県黒川郡大和(たいわ)町に建設中の新工場も被災した模様だが、詳細は不明。
<信越半導体>1拠点
半導体の基板材料であるシリコンウエハーメーカー世界首位。
主要拠点である白河工場(福島県西郷村)が操業停止。安全最優先の上で、再開を目指す。
<SUMCO>1拠点
シリコンウエハーメーカー世界2位。山形県米沢市の工場が操業を停止した。
ただ、主力拠点は九州各地(佐賀県伊万里市など)にあり、台湾にも拠点があるため、供給のためのバックアップ体制を検討中。
<TDK>1拠点
16日夜現在、操業を停止しているのは、携帯電話のサブパネルなどに使われる有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)の製造拠点(茨城県北茨木市)。東北・北関東地域にある計24拠点のうち、震災で一時操業を停止したコンデンサー(蓄電器)の製造拠点(岩手県北上市)を含む9拠点が16日までに操業を再開した。
その他の拠点は稼働中、または生産準備が整っているが、計画停電の影響を受ける可能性がある。
<京セラ>2拠点
社員全員の安否は確認済み。有機材料の製造拠点(福島県郡山市)の建物や設備の一部が被災し、生産を停止中。水晶部品の製造拠点(山形県東根市)も同様に停止中。
一方、基地局やPHS端末の生産工場(福島県東白川郡)と有機材料の製造拠点(埼玉県川口市と神奈川県川崎市)は、いずれも15日から一部生産を再開した。
有機材料の製造拠点(栃木県真岡市)、光学部品の製造2拠点(東京都青梅市)の計3拠点は、16日から生産を再開した。
<村田製作所>3拠点
電子部品のフィルタやコイル製品などの生産拠点(宮城県登米市)は、建物・設備が一部損傷。
圧電製品や高周波デバイスの生産拠点(宮城県仙台市)は建物・設備の大きな被害はないが、操業停止が長引いた場合は、金沢の生産拠点(石川県白山市)での代替供給を予定。
コンデンサー(蓄電器)の生産拠点(栃木県小山市)は、復旧の準備を進めている。
<JVCケンウッドホールディングス>2拠点からゼロに
無線機器などの製造拠点(山形県鶴岡市)と、カーエレクトロニクス製品の製造拠点(長野県伊那市)が停電で操業を停止したが、14日朝から操業を開始。
仙台の営業・サービス拠点や倉庫は地震で一部被害を受けたため、復旧作業を進めている。社員の安否は確認中。震災への支援で公共インフラに頼らず交信が可能な簡易無線機を300台、特定小電力トランシーバー100台の寄付を決めた。
<アドバンテスト>1拠点
電子部品などの製造拠点(宮城県仙台市)が停止中。半導体検査装置(テスター)の主力の製造2拠点(群馬県邑楽郡邑楽町)は停電で一時停止したが、15日から一部で操業を再開した。
15日時点での工場停止一覧記事
現地の日本支社・日本人記者(半導体)の”エース”を投入して、このような詳細な日本語・英語のレポートを無償で世界市場提供してくれた米国ブルームバーグ社と中島記者に感謝したいと思います。
このブログは、世界各国からアクセスがあるので、日本の状況を正しく配信するHUBになれれば良いと思う。
ハイテク産業界の未来予測の読者の皆さんも内容を確認して、電子機器メーカーは部品調達のプロキャメント戦略構築とグローバル半導体企業(海外、関西・九州地区)は材料調達のプロキャメント戦略構築を緊急にする(検証しておく)ことを提言する。
【ブルームバーグ社まとめ】
ブルームバーグ社まとめによる一覧表・3月16日午後8時現在) 電機各社:東北・関東の被災状況です。
下の青は電子機器、赤は半導体関連・電子部品。
※重要記事:電機各社:東北・関東地域の生産拠点マヒ続く、一部操業再開-一覧
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=aFU3YCHlZMik
~ブルームバーグ社記事引用掲載~
電機各社:東北・関東地域の生産拠点マヒ続く、一部操業再開-一覧
2011-03-16 15:00:01.1 GMT
【記者:中島三佳子】
3月17日(ブルームバーグ):東日本大震災が発生した11日以降、東北と北関東に拠点を持つハイテク企業の生産・販売活動に大きな影響が続いている。
地震や津波の被害で工場が閉鎖または操業停止を余儀なくされたほか、東京電力と東北電力が実施した計画停電で、震災の被害を受けていない拠点までが臨時休業や操業停止になったところが続出している。ただ一部には操業再開の動きも見られる。
ブルームバーグ・ニュースが各社の公表に基づき集計した、地震や停電の影響による拠点の操業状況などは、16日午後8時の時点で以下の通り。社名の右横に、操業停止中の拠点数を示した。
<日立製作所>6拠点
発電システムなどを生産する工場(茨城県日立市)、エレベーターやエスカレーターの生産拠点(同ひたちなか市)、工場内で使われる制御システム(同日立市)、洗濯機や掃除機などを作る(同)、自動車関連機器の生産2工場(茨城県ひたちなか市と福島県伊達郡)が操業を停止中。
ただ、15日から16日にかけて、6拠点中5拠点で工場内の通電再開に向けた作業を開始した。
<東芝>2拠点
地震の影響で、カメラなどに搭載されるシステムLSI(大規模集積回路)など半導体の生産工場(岩手県北上市)が操業を停止中。
神奈川県川崎市の研究開発拠点は、一部半導体関連のエリアが14日午後から休業中だが、それ以外のエリアは操業を再開した。
<三菱電機>1拠点
監視カメラなどを生産する工場(福島県郡山市)の建物が損傷、安全点検中。このため、約250人の社員の自宅待機措置を取った。
<NEC>5拠点
通信機器の生産2工場(福島市、岩手県一関市)、電子部品を生産する宮城県の2工場(仙台市と白石市)、POS(販売時点情報管理)システムなど業務用端末や一部通信機器の工場(宮城県白石市)が、地震の影響で操業を停止中。
<沖電気工業>1拠点
カラープリンターや複合機などの製造拠点(福島市)が、震災で操業を停止。
復旧に向けて準備中。人的被害はなし。
<富士通>6拠点
半導体を生産する5工場(岩手県胆沢郡、宮城県柴田郡、福島県会津若松市に3つ)と、サーバーを生産する福島工場(福島県伊達市)が地震の影響で、操業を停止中。
15 日、宮城県在住の社員1人が死亡したと発表。現在も数人の従業員の安否が不明としている。
<ソニー>8拠点
製造8拠点の操業を停止。甚大な人的被害はなし。
半導体レーザーやリチウムイオン電池、ブルーレイディスク などを生産する宮城、福島、茨城などで操業を停止。また、計画停電の影響で本社勤務社員約6000人のうち、 業務に必要な人員を除いて16日から自宅待機とした。
<パナソニックグループ(三洋電機とパナソニック電工含む)>3拠点
デジタルカメラの製造拠点(福島市)と光ピックアップの製造拠点(宮城県名取市)は、16日現在も立ち入りが不能。
パナソニック電工の電子材料の製造拠点(福島県郡山市)も操業停止中。拠点により、壁や天井などが一部破損、数人の従業員が軽傷。グループで、宮城、山形、福島、茨城、栃木などに拠点を持つ。
火災・倒壊はなし。業務用空調やコンプレッサーなどを生産する三洋電機の群馬工場は15日昼に操業を再開し、16 日も操業中。
<ルネサスエレクトロニクス>7拠点
国内22拠点のうち、7拠点で操業を停止中で変化なし。
従業員4人の負傷者を確認。5拠点で建物や生産設備などに一部被害が出た。
シリコンウエハーに回路を焼き付けるなど前工程の5工場(青森県五所川原市、山形県鶴岡市、茨城県ひたちなか市、群馬県高崎市、山梨県甲斐市)と、組立・検査工程の3工場 (青森県北津軽郡、山形県米沢市)も停止中。
<エルピーダメモリ>1拠点からゼロに
半導体メモリーの組立・検査を行う後工程の製造拠点(秋田市)が停電のため操業を停止していたが、16日夕方に操業を開始した。
国内の広島工場と台湾の工場は通常通り操業で変わらない。
<キヤノン>8拠点
交換レンズの開発・生産拠点(栃木県宇都宮市)、インクジェットプリンターを生産する工場(福島市)など8拠点が操業停止。
この中には、部品が調達できないため、操業停止しているデジタルカメラの大分工場も含まれる。宇都宮と福島の拠点は被害が大きく、1カ月以上の操業を停止する場合は、他の拠点での代替生産も検討する。
<ニコン>4拠点
デジタル一眼レフカメラの上位機種を生産する拠点(宮城県名取市)と半導体や液晶用の露光装置を生産する拠点(宮城県刈田郡)は、地震の影響で閉鎖。栃木には、カメラ用のレンズの一部機種を手掛ける拠点(栃木県大田原市)と半導体用露光装置を生産する拠点(同)が一部被災し、操業を停止。
<セイコーエプソン>4拠点
福島原発事故の避難エリア内にある業務用通信基地局向け水晶デバイスの製造拠点(福島県相馬市)は、閉鎖中。このため、代替生産の検討を開始した。青森工場(青森県八戸市)は津波で工場内が浸水して操業を停止したため、宮崎市と米シアトル州の2拠点で代替生産を検討中。
山形工場(山形県酒田市)と秋田工場(秋田県湯沢市)は、停電の影響で操業を停止した。
ただ、秋田の拠点は19日から一部生産を再開する予定。
<東京エレクトロン>2拠点
半導体製造の生産ラインに使われるプラズマエッチング装置などの製造拠点(宮城県宮城郡松島町)、熱処理製膜装置の製造拠点(岩手県奥州市)の2カ所が操業停止中。
電力などインフラの回復状況を見ながら、拠点により、2-4週間程度での操業再開を目指す。一部製品を代替生産するため、山梨工場(山梨県韮崎市)の体制を整備中。
宮城県黒川郡大和(たいわ)町に建設中の新工場も被災した模様だが、詳細は不明。
<信越半導体>1拠点
半導体の基板材料であるシリコンウエハーメーカー世界首位。
主要拠点である白河工場(福島県西郷村)が操業停止。安全最優先の上で、再開を目指す。
<SUMCO>1拠点
シリコンウエハーメーカー世界2位。山形県米沢市の工場が操業を停止した。
ただ、主力拠点は九州各地(佐賀県伊万里市など)にあり、台湾にも拠点があるため、供給のためのバックアップ体制を検討中。
<TDK>1拠点
16日夜現在、操業を停止しているのは、携帯電話のサブパネルなどに使われる有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)の製造拠点(茨城県北茨木市)。東北・北関東地域にある計24拠点のうち、震災で一時操業を停止したコンデンサー(蓄電器)の製造拠点(岩手県北上市)を含む9拠点が16日までに操業を再開した。
その他の拠点は稼働中、または生産準備が整っているが、計画停電の影響を受ける可能性がある。
<京セラ>2拠点
社員全員の安否は確認済み。有機材料の製造拠点(福島県郡山市)の建物や設備の一部が被災し、生産を停止中。水晶部品の製造拠点(山形県東根市)も同様に停止中。
一方、基地局やPHS端末の生産工場(福島県東白川郡)と有機材料の製造拠点(埼玉県川口市と神奈川県川崎市)は、いずれも15日から一部生産を再開した。
有機材料の製造拠点(栃木県真岡市)、光学部品の製造2拠点(東京都青梅市)の計3拠点は、16日から生産を再開した。
<村田製作所>3拠点
電子部品のフィルタやコイル製品などの生産拠点(宮城県登米市)は、建物・設備が一部損傷。
圧電製品や高周波デバイスの生産拠点(宮城県仙台市)は建物・設備の大きな被害はないが、操業停止が長引いた場合は、金沢の生産拠点(石川県白山市)での代替供給を予定。
コンデンサー(蓄電器)の生産拠点(栃木県小山市)は、復旧の準備を進めている。
<JVCケンウッドホールディングス>2拠点からゼロに
無線機器などの製造拠点(山形県鶴岡市)と、カーエレクトロニクス製品の製造拠点(長野県伊那市)が停電で操業を停止したが、14日朝から操業を開始。
仙台の営業・サービス拠点や倉庫は地震で一部被害を受けたため、復旧作業を進めている。社員の安否は確認中。震災への支援で公共インフラに頼らず交信が可能な簡易無線機を300台、特定小電力トランシーバー100台の寄付を決めた。
<アドバンテスト>1拠点
電子部品などの製造拠点(宮城県仙台市)が停止中。半導体検査装置(テスター)の主力の製造2拠点(群馬県邑楽郡邑楽町)は停電で一時停止したが、15日から一部で操業を再開した。
15日時点での工場停止一覧記事