緊急分析:米国ハイテク企業トップ人事交替劇

筆者のブログ内でも『日本ハイテク企業の経営スピード・判断力・経営能力』などの分析を行ってきた。
残念ながら、日本ハイテク業界にはグローバル市場で、海外勢と台頭に戦えるだけの経営者はこの日本には少ない。
グローバル競争で勝てない問題は、組織機能の劣化⇒インテリジェンス機能とエキスパートとしての戦略マーケティング人材の不在とサラリーマン化(経営者も)⇒リスクを取らない、決して口を出さない投資家である。
下記のブルームバーグ社の報告書を読めば分かるように、米国では株主が実際の経営まで踏み込んで、経営改革(トップ人事まで)を行う。
日本も株式会社である以上、これら仕組みもグローバル化して行かないと日本企業の競争力低下=日本の国力低下となる。

【ブログ内の検証】
●2011年1月1日土曜日
日本への未来予言
http://a-gd.blogspot.com/2011/01/blog-post.html
▮新年明けましておめでとう御座います⇒過去の経営者のリーダーシップを分析公開中

※関連記事:米ハイテク企業で相次ぐトップ交代-出遅れ組には投資家が圧力も
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aRt_9rnBua7E

【最新ブルームバーグ社の報告書引用】
5月27日(ブルームバーグ):米ヘッジファンド運用会社グリーンライト・キャピタルのデービッド・アインホーン社長が、ソフトウエア最大手、米マイクロソフトにスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)を交代させるよう求めたが、ハイテク業界では注目度の高い企業でトップの入れ替えが相次いでいる。

世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)運営会社、米フェースブックや多機能携帯端末が好調な米アップルなどとの競争に勝ち抜くため、大手ハードウエア、ソフトウエア各社の取締役会がCEO交代に乗り出している。
S&P500種株価指数を構成するハイテク企業では、パソコン(PC)メーカー最大手、米ヒューレット・パッカード(HP)やインターネット検索最大手の米グーグル、PC用プロセッサーメーカー2位の米アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)が昨年8月以降にCEOを代えている。
簡易型SNSの未公開企業、ツイッターも昨年10月にCEOを交代させた。その1カ月前にはフィンランドの携帯電話メーカー、ノキアもその同様の動きに出ていた。
サンフランシスコのベンチャーキャピタル、アルソプ・ルイ・パートナーズのパートナー、ビル・コールマン氏は、ネットワーク機器最大手、米シスコシステムズや多機能携帯端末「ブラックベリー」を手掛けるカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)に対し、投資家がトップ交代を強く求める可能性があると指摘する。

競争力
ソフトウエア世界2位の米オラクルが買収した同業の米BEAシステムズのCEOだった同氏は、「行動を起こしていない企業が強いプレッシャーを受けている。ノキアやRIM、AMD、シスコなど後れを取り、少なくとも競争力をある程度失っている企業が数多くある」と述べる。
マイクロソフトが携帯電話分野でグーグルとアップルに市場シェアを奪われ、アップルのタブレット型PC「iPad(アイパッド)」にマイクロソフトの基本ソフト「ウィンドウズ」を搭載したPCの売り上げが侵食されていることで、バルマーCEOは批判にさらされている。
グリーンライトのアインホーン社長はニューヨークで今週開かれた会議で、バルマーCEOはマイクロソフトにとっての好機を生かせなかった上に、弱点を補うために資金を使い過ぎたと指摘した。

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