BCP分析:トヨタ自動車世界一位陥落、次なる覇王となるのは『フォルクスワーゲン』➀

東日本大震災でトヨタ自動車の快進撃は、完全に止まってしまった。
トヨタ自動車の最大のライバル企業は、米国GM社と米国市場で激しい鍔迫り合いをしていた。
そして時代は、大きく変わった。
2012年以降は、人類のライフスタイルと価値観が大きく変わる事になる。

※関連記事:“電気自動車F1” 早ければ2013年ごろ登場
http://japanese.joins.com/article/843/138843.html?sectcode=&servcode=

 世界最大の自動車市場は、”米国から中国へ”と移り変わった。

筆者の未来予言は、次なる覇王となるのは独フォルクスワーゲン社であろう。
第二次世界大戦時、フォルクスワーゲン社はヒトラー肝入りの企業であった。
ヒトラーの亡霊が自動車産業でついに、世界を制する時が来るのか?
ドイツ政府は、電気自動車(EV車)で『打倒日本⇒トヨタ⇒世界トップ!!』の布陣を国家レベルで支援体制を構築した。

※関連記事:中国自動車市場はどこに向かうのか――世界最大市場の光と影(上)※ドイツ政府、EV開発に10億ユーロ助成へ 目指すは「世界トップ」

http://www.afpbb.com/article/economy/2800065/7221733?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics

トヨタ自動車の低迷期に入る可能性があるという事は『日本経済の低迷に直結する⇒生命線』となる。
フランス ルノー・日産は、EV車の明確なる世界戦略が構築出来ているので、良いポジションにつけるだろう。
筆者の戦略分析(現時点の技術力)では、日本(⇔フランス)・米国・ドイツ⇔中国・韓国+英国という関係図で、今の低燃費内燃機関とHybridで日本優性は崩れ去る。
日本を除く、国々は日本潰しの為、国家支援体制を構築済みである。
そして、EV車で日本敗退要因となるのは、次世代テレマテックスとグーグル社参入などにより、車載OSなど制御部を米国・欧州に握られる事とエネルギーの動力源となるリチウム電池の覇権を韓国と中国にに握られる事である。
日本政府は、国家戦略と連動した近未来ハイテク産業としての”投資配分”を慎重に精査しなければならない。
東日本大震災での東北地区復興ばかりに気を取られるている(時間も)とグローバル競争では、日本企業が全てのビジネスを奪われる事態にもなりかねないのである。
今、日本国に必要なことは、冷静にグローバル市場と競合国(企業)を分析する『俯瞰力』である。

●トヨタ(品質問題&東日本大震災)⇒東京電力(原子力発電事故ん)⇒ソニー(サイバーテロ)⇒狙われる日本企業次は?
日本の金融システムをターゲットにされ、サーバーテロでの脅迫なども発生する可能性がある。
日本の捜査対応力(ハッキング検出能力)は、米国・中国に比べ低いと筆者は見ている。

日本の東日本大震災以降も中国の国家政策は変わりなく、更に原子力政策を推進し続ける。
福島第一原子力発電所の事故は、天災への危機管理意識の無い、利益追求型経営手法が問題であった。

※関連記事⇒特別リポート:世界の原発ビジネス、「フクシマ」が新たな商機に
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201105120061.html

電力の安定供給を前提に、給電システムを前提に構築するのが電気自動車(EV)である。
日本の電気自動車(EV車)の普及推進は、この3年は日本全国の電力不足(北海道・沖縄除く)低迷するだろう。
EV車普及シナリオの前提は、大規模かつ安定した電力を作り出すエネルギー政策は、原子力でしか実用化出来ない。
2010年世界最大の自動車市場となった中国は、内燃機関型の自動車増加で大気汚染問題が深刻化し、この緊急対策を講じる必要性が出ている。
隣国の韓国・日本(光化学スモッグ・黄砂で健康被害・水源の汚染など)+地球環境の大気汚染としても問題である。
原子力が、決して”安全・安心かつクリーン+低コスト”でないことは、福島第一原子力発電所の事故で証明されたが、中国の自動車から排出される排気ガスは、二酸化炭素、一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物 、粒子状物質 、硫黄酸化物 などが大量で出てくる事になり、これらを抑制するにはEV社の普及しかない。

※関連記事:排気ガス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%92%E6%B0%97%E3%82%AC%E3%82%B9
※関連記事:電気自動車の時代が到来?『誰が電気自動車を殺したか?』の続編はGM、日産、テスラモーターズの内部に侵入 (⇒この主張が正しいのか?読者の皆さんも検証しましょう)http://www.cinematoday.jp/page/N0032207

フォルクスワーゲン社の中国現地化政策も進んでいるが、今回の第一汽車との合弁生産は、世界最大市場となった中国での重要な戦略である。
フォルクスワーゲン社に限らず、シーメンス社などドイツ企業は中国で大躍進している。

※関連記事:トヨタ、世界最大の自動車メーカーから転落の危機
http://jp.wsj.com/Business-Companies/Autos/node_235051
※関連記事:トヨタ:生産の海外移転論、加速の可能性-CFO「社長に進言」(1)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aGgzVIwZjIpQ
※関連記事:VW、中国の第一汽車と電気自動車生産 13年末投入
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE3E3E2E1888DE3E3E2E7E0E2E3E39494E0E2E2E2
※関連記事:ルネサス、那珂工場200mmウェハラインの生産再開スケジュールを前倒し
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/04/22/050/index.html
※関連記事:ルネサス、半導体供給を毎月2割増茨城の工場再稼働急ぐ
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C889DE0EAE5E6E4E5E2E2E3EAE2E7E0E2E3E38698E0E2E2E2
  ~略~
ルネサスグループのほか、グループ外からも2,000名以上(⇒筆者分析はこの内1000名強がトヨタグループからの社員派遣であり、それだけ事の深刻さを証明している)の支援を受けつつ生産再開に向けた復旧が行われており、200mm生産ラインについて、生産(量産ウェハ投入)再開を6月15日に前倒しする予定としており、同生産ラインでの試験生産を4月23日から開始する予定としている。

※関連記事:ルネサス、半導体生産を10月末までに震災前の水準に
http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK201105120014.html

【日本を囲い込むEV車関連の動向】
※関連記事:電気自動車の米テスラ、日本向け新型セダン予約開始
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959CE3E2E2E3968DE3E2E2E7E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2
※関連記事:スウェーデンエネルギー庁、電気自動車とそのためのインフラの研究に2億スウェーデンクローナを助成
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&word=&category=&oversea=1&serial=25072
※関連記事:Google本社に、初の無線式電気自動車充電ステーション
http://www.carview.co.jp/green/news/0/3296/
※関連記事:トヨタが選んだ、非接触充電の新技術「共鳴方式」とは何か (1/2)
http://eetimes.jp/ee/articles/1104/28/news130.html
※関連記事:ロールス・ロイス、電気自動車市場に参入
http://www.asahi.com/car/newcar/TKY201102220122.html
※関連記事:日本の電気自動車優位を揺るがす一大事!韓国バッテリーメーカー“驚愕”の価格破壊
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※関連記事:パイオニアが開発した電気自動車向けカーエレクトロニクスシステムをSIM-Drive社先行開発車事業第1号に搭載
http://japan.cnet.com/release/30003192/
※関連記事:米GM:電気自動車「ボルト」の生産、来年は当初計画から33%増へ
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aZqRSUtIFDpU
※関連記事:アウディ、「R8」の電気自動車市販化へ
http://news.kakaku.com/prdnews/cd=kuruma/ctcd=7010/id=15282/
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