緊急分析:韓国自動車業界の混乱『ピストン・リング供給問題』

日本自動車業界の好敵手となった韓国でも自動車産業界が大混乱している様である。
韓国国内ピストン・リング市場80%の占有率のユソン社が労働ストライキに入り、自動車全生産が停止する危機に直面している。
自動車部品メーカーのユソン社がただ1社が労働ストライキに入っただけにも関わらず、韓国自動車メーカー5社(現代・起亜・の主要モデルの生産ラインが操業ストップの危機に直面している。
ユソン社の経営状況は、韓国市場の独占企業であっても過去数年にわたり赤字経営である。
同社は、2008年から3期連続で営業赤字を出している。
赤字額は、2008年が30億ウォン(約2億2400万円)、09年が149億ウォン(約11億1400万円)、10年が48億ウォン(約3億5900万円)で累積赤字額は、14億9700万円。
自動車部品1個当たり約75円水準のピストンリング⇒ユソン1社が韓国自動車の成長抑制になるのか?
韓国自動車メーカーは、12011年3月~5月にかけ、自動車販売台数を大幅に伸ばしており、世界市場シェアを拡大中である。
特に、日本を除くメジャーブランドとなりつつある『現代、起亜自動車』は、年間650万-700万台を生産、世界3位の自動車メーカーになる勢いであるが、現代・起亜自動車の両社の計画は水泡に帰する可能性もある。
最新の状況でも、ユソン社の早期正常化以外に方法という韓国メディアが報道している。
このストライキが長期化すればユソン社が倒産し、韓国自動車業界のサプライチェーンは大混乱に陥る事になり、世界経済にもネガティブ要因となる。

※関連記事:部品一つで混乱する韓国自動車産業
http://japanese.joins.com/article/185/140185.html?servcode=100&sectcode=110
※関連記事:韓国車生産危機:シェア80%のユソン企業、3期連続赤字
http://www.chosunonline.com/news/20110524000073
※関連記事:単価75円の部品のため韓国自動車業界に危機迫る(上)
http://www.chosunonline.com/news/20110523000042
※関連記事:単価75円の部品のため韓国自動車業界に危機迫る(下)
http://www.chosunonline.com/news/20110523000043
※関連記事:現代自の生産損失56億ウォン、部品メーカーストで
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2011/05/24/0500000000AJP20110524003500882.HTML

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