緊急分析:福島第一原子力発電所3号機のメルトダウンは最も危険なプルトニウムを飛散させる可能性がある

このブログ内で、福島第一原子力発電所の1号機にメルトダウン、3号機プルサーマル型⇒プルトニウム飛散の分析と警鐘を行って来た。
今日は、3号機の温度上昇が始まり200度を超えているとテレビ報道がなされている。
米国のFEN英語放送にチューニングを合わせみよう。
米国政府は、在留米国人(米国軍の家族)日本から待避勧告を促しているようである。
日本政府と東京電力は、3号機核燃料棒プールの状況が全くわからないとしており、温度上昇を下げるために水の注水量を増やすとしている。
3号機から高濃度汚染水の漏水は、核燃料プールに亀裂がある事を想像させる。
再爆発した場合は、相当量のプルトニウムが飛散する事になり、東北〜関東まで広域の人々が被爆する可能性がある。
筆者は、長崎市出身であり小学校の夏休みの原爆教育を受けてきた世代である。
プルトニウム飛散は、米軍が長崎にファットマン投下した原爆と同じプルトニウム239放射能の危険性がある。
プルトニウムの半減期は、"2万4000年"である。
プルトニウムは、α線を放出。
蓄積される場所は、『肺』であると言われている。
セシウム137の半減期は、約30年。
ストロンチウム90の半減期は、約29年。
体内に蓄積される場所は、筋肉。
ヨウ素131の半減期は、8日で半年で完全に消える。
これだけ見てもプルトニウムがどれだけ厄介か?
読者の皆さんもわかるでしょう。
仮説として、福島第一原子力3号機の再爆発があれば、東北地区は大変な事態となるだろう。
米国政府は約100キロ圏内立ち入り禁止を勧告していた。
約300キロ離れた神奈川県足柄でもセシウムが検出され新茶の出荷停止と回収が始まっている。
日本の政府と東京電力には、事後承諾敵に後から隠蔽情報を小出しするのではなく、正しい情報を正しい分析・評価に基づいた見等しを国民に開示して欲しい。
1号機はようやくメルトダウンを認めたが、今日は高濃度汚染水(深さ4メートル20センチ程度)が発見され、内部で汚染水が流れているようである。
ロボットの線量調査では、2000ミリシーベルト/1時間の場所も観測されている。
1号機では外部雇い入れの高齢者の作業員も昨日作業中に亡くなっている。
どれだけの犠牲者をだすのであろうか?
東京電力の作業工程表(ステップ1⇒2)は大幅に遅れる事が危惧される。
そして、原子力発電の原子力のメルトダウン・メカニズムと物理現象を素人の国民(子供達にも)分かるように全メディアを通じて、最悪のシナリオを想定してその時の心準備と対応をシミュレーションさせて欲しい。

この行動が国民に対する安全・安心を与えるもので、未来ある子供達の健康を守る事になる。
福島第一原子力3号機の事故を日本政府と東京電力の全力(日本と米国共同)で収束させて欲しい。

※関連記事(⇒情報更新):2号機と3号機の炉心も損傷―福島第1原発
http://jp.wsj.com/Japan/node_236560

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