BCP分析:サイバーテロに備えよ!PlayStation Networkに見る事例とソニー・ショック➄

筆者が日本のメディア(ハイテク産業分野)の中で最も信頼し、最も日本で優秀なブルームバーグ社の中島記者チームの『ソニーサイバー攻撃の最新報告書』である。
日本企業であるソニーは、これ以上市場に置いて、何度もミスは許されない。
緊急対策にも冷静な判断が必要である。

【ブルームバーグ社の最新報告書】
※関連記事:プレステの北米公式ブログに接続不良-情報保護強化が原因か(1)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=ajODAzvPr.nc

【記者:中島三佳子、安真理子】
5月11日(ブルームバーグ):ソニーが運営する北米公式ブログ「プレイステーション・ブログ」に一部接続不良が生じていることが11日、分かった。
日本など他地域からのアクセスに支障が生じている。
先月、サイバー攻撃を受け、セキュリティレベルを上げたことが要因とみられるが、詳細は不明でソニーは現在、調査中という。
北米のブログには、10日ごろから接続に問題が生じた。
米国内では正常に接続・閲覧できる。ドイツ、フランス、スペイン、イタリアなど欧州版ブログへの日本からの閲覧は可能。
欧州のブログには、ソニー・コンピュータエンタテインメントヨーロッパ(SCEE)のニック・カプリン氏が10日、プレイステーションネットワーク(PSN)のサービス一部再開まで、「少なくともあと数日はかかるだろう」とのコメントを掲載している。
ソニーは、ハッカーの不正アクセスを防ぐため、データセンターの移設、データの暗号化の強化、ソフトウエアの検出と管理システムの構築、新たなファイアーウォールの増設、アクセス認証のセキュリティレベルの引き上げなど、情報保護対策を講じている最中。
5月中のサービス全面再開を目指すと発表した。
「プレイステーション3(PS3)」などソニーの各種ゲーム機やコンテンツ情報などを運営する「プレイステーション・ブログ」には、ソニーのハワード・ストリンガー最高経営責任者(CEO)が5日、個人情報流出に関する謝罪文や補償制度などについて談話を掲載したが、現在、日本からは一部で閲覧できない。
ゲーム子会社のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の広報担当者、野田牧子氏は電話取材に、日本など一部地域から北米のプレイステーション・ブログのアクセスに支障が生じているこ
とを確認。「少なくとも日本からは見づらい状況だが、米国では正常に閲覧できている」とし、「現在、調査と改善に努めている」と話した。
 ハッカーの攻撃を受けたソニーのインターネット配信サービスPSNと音楽・映画配信サービスのキュリオシティからは、累計1億件分以上の顧客の個人情報が流出した。

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