緊急分析:末期症状のルネサスエレクトロニクスへの処方箋は?

"Facebook内の分析"
ルネサスエレクトロニクスの赤字。ルネサステクノロジとNECエレクトロニクス両社とも基本赤字事業構造。特にNECエレが過去に数回数十億円の黒字を出した時期は実売上によるものではなく、リストラ効果と数字のマジックになるものであったろう。
同企業の赤字構造は変わらない。
今回は、2012年3月期の連結業績予想を下方修正したと発表し、その営業損益は480億円の赤字となる見通しである。
従来は、280億円の赤字を見込んでおり、赤字幅が拡大する。
(前年実績は145億円の黒字)
その処方箋は、あるのだろうか?
筆者から無償で提言しよう。

※関連記事:ルネサスが今期予想を下方修正、営業赤字480億円に拡大
http://sp.reuters.co.jp/article/TechnologyNews/idJPTYE81K1GU20120131
※関連記事:ルネサスは下期の黒字化が困難、2012年度の業績回復は選択と集中が鍵に (1/2)
http://eetimes.jp/ee/articles/1201/31/news126.html

【過去のブログ内の検証】
●2010年5月19日水曜日
シリーズ1:日本半導体産業復活への処方箋➀
日本独自の戦略マーケティングを独創せよ!そのキーワードは、「テクノロジコンバージェンス新システム」
▮日本半導体の凋落原因は、独創的なASSPを生み出せない
http://a-gd.blogspot.com/2010/05/1.html
●2010年5月20日木曜日
シリーズ1:日本半導体産業復活への処方箋➂
▮未来に磨け!新産業事業価値創出能力
http://a-gd.blogspot.com/2010/05/1-ic-agd-2-3-5-agd-web.html
●2010年5月20日木曜日
シリーズ1:日本半導体産業復活への処方箋➃
▮日本半導体企業の「マーケティング力」強化は一朝一夕には果たせない
http://a-gd.blogspot.com/2010/05/1-assp-10000.html
○2010年5月21日金曜日
シリーズ2:日本半導体産業復活のソリューションと警鐘 ➀
▮イマジネーションがイノベーションを創出する
http://a-gd.blogspot.com/2010/05/sicee-tims-japan2007.html

"Facebook内の分析”
ルネサスエレクトロニクスが遂に、LCDドライバ撤退宣言。
2012年1月31日、大型LCD用ドライバIC事業から撤退すると発表した。
同社事業ではこれまで、半導体の微細化による製造コストの削減や開発の効率化などで業績の改善に努めてきたが、TV向けを中心としたLCD市場の減速や価格下落が進んでおり、採算の確保が難しい状況が続いている事や今後もTV市場の利益構造回復の見通しが立たないことから撤退を決定した。
開発は2012年3月末で停止し、製品の供給もユーザーと相しながら2013年3月末に停止する予定。子会社のルネサスエスピードライバの中小型用ドライバICについては、従来通り販売を継続。

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