シリーズ4:日本半導体要素技術の『明暗』の評価 ➀

▮人体通信開発アィデアから生まれた「派生技術」
この東芝セミコンダクター社のWi-Fi対応SDカードの製品アィデアは、実は1年半前からAGDが推進している光学デジタルカメラメーカーや次世代カプセル内視鏡のシステム向けに、システム&デバイスの開発コンセプト提案していた人体通信技術を応用した動画対応の高速通信プロジェクトから生みだされた派生技術とも言える。

このことを証明するのが、下記のAGDオリジナルのコンセプト・イメージ図である。
高速の人体通信デバイスで、電子機器間の高速通信する場合のAGDのシステムダイヤグラムも公開しよう。

準静電界方式の人体通信の「通信」技術が何故商用化出来ないか?
AGDが開発着手して、”魔法の川(発明)”超えたが、”デスバレーの技術(試作)”と判明したこともこのブログ内で、公表したいと思う。

※関連記事:人体通信 電界の揺らぎを応用 機器のコードレス化、個人認証も可能
http://blog.goo.ne.jp/mosiri55/e/48ea54d4cce38905d4d738fd9e9de075
 http://eetimes.jp/news/4034
※関連記事:挿せばデータを無線でやりとり可能に、東芝がWi-Fi対応SDカードの業界団体を設立 

上記のEE TIMES JAPANの記事に引用されている東芝セミコンダクタ社の解説資料が(無線LAN通信機能を搭載したSDカードの利用イメージ)1年半前にAGDがコンセプト出したイメージ図がそっくりなことが分かるだろう。

東芝の無線LAN通信機能を搭載したSDカードの新たなアプリケーションとして、普及促進を目的にした業界団体「無線LAN内蔵フラッシュメモリカード共同規格策定フォーラム(仮称)」である。
発足日は、2010年6月29日に設立された。
2010年6月22日時点の参加企業は、幹事会社である東芝セミコンダクタ社と、同社が資本参加しているシンガポールのTrek 2000 International社である。

無線LAN内蔵フラッシュメモリカード共同規格策定フォーラムでは、デジタルカメラの普及に伴って、ユーザー間で簡単に画像データを相互システム間でやりとりしたいというニーズが高まっている。
SDカードに無線通信機能を搭載すれば、通信機能を持たない機器間でも無線で高速にデータをやりとりが可能となる。
(雨天状況下など使用環境では、高速にデータ通信出来ないこともある。これがWi-Fiの課題。人体通信は、通信接続安定性や家庭内使用環境、たとえば電磁ノイズやインバーターに干渉を受ける)

アプリケーションの応用事例として、デジタルカメラなどで撮影した画像データを、対応機器同士で相互に送受信するといった用途を想定しているとされているが、このことがAGDが考えだしたアプリケーションなのである。

日本の半導体メーカーは、要素技術ありきで、半導体を開発するのではなく、「ユーザー視点で、サービスモデル、競合他社との差別化するアプリケーション」を考えれば、新たなデバイスの”正しいコンセプトは、容易に生みだされる。”

アーキテクトの立場の筆者からすれば、半導体の新デバイスモデル(開発案件)を作りだすことは、戦略マーケティングの能力さえあれば、極めて簡単なことである。

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