緊急分析:ドイツInfineon Technologies社のBCP戦略

"Fcaebook内の分析"
日本半導体メーカールネサスエレクトロニクスの策が愚策(台湾TSMC社集中は台湾地震リスクを抱えるもの)とは言わないが、米国Intel社もドイツInfineon Technologies社も地政学上のBCP(Business Continuity Plan)戦略の元管理を行っている。
米国Intel社も最先端FABは、世界3カ所に建設(ライン増設含む)されている。

ドイツInfineon 社のBCPへの取り組みについて紹介されている。
これは危機管理が出来ていない日本企業には参考になる取り組みである。
同社の本社取締役会にBCM(Business Continuity Management)の最高責任者を置き、下部組織に「BCP策定」、「環境リスク管理」、「インフォメーションセキュリティ」、「セントラルセキュリティ」、「不動産管理」の5部署、さらに世界中の各拠点にBCM担当者を配置する事業体制となっている。BCMの国際規格ISO22301が現在ドラフト段階のため、英国のBCM規格BC259999に基づいてBCPを策定している。
生産ラインは前工程FAB 3か所、後工程 ASSY 8か所、一貫ライン1か所があるが、互換性のあるラインを別々に設置することにより、相互にバックアップできる体制を構築している。
また、2010年のアイスランドの大噴火の際は、アジアと欧州の物流を確保するためSCMシステムEDDIEを駆使し、スペインBarcelonaとシンガポールの運行用にジャンボジェット機を1台チャーターした他、東日本大震災では、日本のルネサスエレクトロニクス日立那珂工場に拡散炉用の石英チューブを提供し、復旧に協力している。

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