シリーズ4:日本半導体要素技術の『明暗』の評価 ⑰
▮ソニーPS3好調の背景は「単なるハイエンド家庭用ゲーム機コンソール」でなくHDD DVD再生・記録装置としてのコンボ機器
(外付けチューナーで2台目地上波デジタル対応HDD DVDレコーダー・ソリューション)
読者の皆さんのために、最新のソニーの決算を簡単に読み解きましょう。
任天堂とMicrosoft社+ソニーの家庭用ゲーム機ビジネスの明暗(勝敗)は、据え置き家庭用ゲーム用コンソールで分かれている。
何故、ソニーのPS3だけが優性なのか?
それは、ゲーム機ハードとしてリードしているのではないと筆者は考えている。
任天堂は、家庭用ゲーム機、ソニーはユーザーから見ればゲーム機は”おまけ”の2台目として、超高性能(DVD⇒BDへアップコンバートする)かつ低価格・多機能HDD DVDレコーダーの需要が成立しているのである。
コンボ機=コンボビジネスこそが日本独自の過去のビジネスモデルであり、これが最強のモデルなのである。
ソニー加藤CFOが、この好調理由はゲーム機が売れているという考えは危険な考えであることを忠告しておきたい。
ポータブル機器は、PSP、PSPGO、DSともスマートフォン=アップル社のiPhoneに完敗であり、日本のポータブルゲーム機が過去のような隆盛を極めることはもう無いだろう。
2011年はスマートフォンとGPSを連動させたジオゲームがブレイクする。
これで、日本のゲーム王国は崩壊し、半導体・液晶パネル・液晶テレビ・携帯電話に続きポータブルゲーム機が陥落、次は自動車とデジタルカメラの牙城を守りきるだけである。
今までの日本のビジネスモデルは、グローバル環境の経営スピードが速い中では、通用しなくなっており、戦略マーケティングを基軸とした経営に舵を切り、抜本的な経営改革を急がなければならない。
日本企業も日本国家も同じような状況であることは間違ない。
要するに、組織疲労状況しているのである。
話を戻すと、未来のコンボビジネスを実現するのがスマートフォンであり、ソフトがアプリとなり、ポータブル機器機器であるハードを自由に変えられるカメレオン型ハード・プラットフォームなのである。
※重要関連記事:2010年第3四半期の世界携帯電話端末メーカーシェア
http://www.gapsis.jp/2010/11/201031nokia2samsung3lg4apple5rim.html
これから更に、このポータブルゲーム機市場(単機能・スタンダーロン型)は、急速に縮小する。
任天堂としては、次期製品開発と投入をしないと10年スパンでは企業の存続も危ぶまれるものと分析している。
任天堂ビジネスに直接連動するメガチップス社やルネサスエレクトロニクス(旧NECエレクトロニクス)も更に、厳しい経営を強いられるだろう。
下記のローター通信記事を引用すると、『下期の業況について加藤CFOは、「円高の進行や景気の減速懸念、価格競争の激化など一段と厳しさを増しており、慎重な見方をしている」と話した。6年連続で赤字が続き、黒字化が悲願のテレビ事業については「年間見込みの中ではブレークイーブン(収支均衡)に届かない」(加藤CFO)との認識を示した。北米市場の景気減速とそれに伴う競争激化が響きそうだという。
主な商品の動向では、液晶テレビ2500万台、ゲーム機「プレイステーション3(プレステ3)」1500万台とする年間販売計画はそれぞれ変更していない。
テレビ2500万台の達成について加藤CFOは「第3・四半期(10─12月期)の出来にかかっている」と述べた。
5年ぶりの年間黒字を目指すゲーム事業は「年間黒字のめどがたった」(加藤CFO)としている。
※関連記事:ソニーが通期営業利益予想を上方修正、ゲームなど好調
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-17915420101029
※関連記事:第3四半期の携帯電話出荷は伸び悩む、スマートフォンは好調続く
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-17912820101029
※関連記事:Blu-rayの蹉跌 この規格の普及を阻むものは何なのか?
http://ednjapan.cancom-j.com/issue/2010/11/76/7450
【過去予言の検証】
連載:半導体ウォッチ(14)『ゲーム機向け半導体ビジネスを奪われたニッポン』
http://monoist.atmarkit.co.jp/feledev/articles/siliconeswatch/14/siliconeswatch14a.html
次世代機が市場に浸透し、ますます激しい戦いを予感させる家庭用ゲーム業界。生き残るのは誰か? 今回は家庭用ゲーム機市場の未来を分析する。
(外付けチューナーで2台目地上波デジタル対応HDD DVDレコーダー・ソリューション)
読者の皆さんのために、最新のソニーの決算を簡単に読み解きましょう。
任天堂とMicrosoft社+ソニーの家庭用ゲーム機ビジネスの明暗(勝敗)は、据え置き家庭用ゲーム用コンソールで分かれている。
何故、ソニーのPS3だけが優性なのか?
それは、ゲーム機ハードとしてリードしているのではないと筆者は考えている。
任天堂は、家庭用ゲーム機、ソニーはユーザーから見ればゲーム機は”おまけ”の2台目として、超高性能(DVD⇒BDへアップコンバートする)かつ低価格・多機能HDD DVDレコーダーの需要が成立しているのである。
コンボ機=コンボビジネスこそが日本独自の過去のビジネスモデルであり、これが最強のモデルなのである。
ソニー加藤CFOが、この好調理由はゲーム機が売れているという考えは危険な考えであることを忠告しておきたい。
ポータブル機器は、PSP、PSPGO、DSともスマートフォン=アップル社のiPhoneに完敗であり、日本のポータブルゲーム機が過去のような隆盛を極めることはもう無いだろう。
2011年はスマートフォンとGPSを連動させたジオゲームがブレイクする。
これで、日本のゲーム王国は崩壊し、半導体・液晶パネル・液晶テレビ・携帯電話に続きポータブルゲーム機が陥落、次は自動車とデジタルカメラの牙城を守りきるだけである。
今までの日本のビジネスモデルは、グローバル環境の経営スピードが速い中では、通用しなくなっており、戦略マーケティングを基軸とした経営に舵を切り、抜本的な経営改革を急がなければならない。
日本企業も日本国家も同じような状況であることは間違ない。
要するに、組織疲労状況しているのである。
話を戻すと、未来のコンボビジネスを実現するのがスマートフォンであり、ソフトがアプリとなり、ポータブル機器機器であるハードを自由に変えられるカメレオン型ハード・プラットフォームなのである。
※重要関連記事:2010年第3四半期の世界携帯電話端末メーカーシェア
http://www.gapsis.jp/2010/11/201031nokia2samsung3lg4apple5rim.html
これから更に、このポータブルゲーム機市場(単機能・スタンダーロン型)は、急速に縮小する。
任天堂としては、次期製品開発と投入をしないと10年スパンでは企業の存続も危ぶまれるものと分析している。
任天堂ビジネスに直接連動するメガチップス社やルネサスエレクトロニクス(旧NECエレクトロニクス)も更に、厳しい経営を強いられるだろう。
下記のローター通信記事を引用すると、『下期の業況について加藤CFOは、「円高の進行や景気の減速懸念、価格競争の激化など一段と厳しさを増しており、慎重な見方をしている」と話した。6年連続で赤字が続き、黒字化が悲願のテレビ事業については「年間見込みの中ではブレークイーブン(収支均衡)に届かない」(加藤CFO)との認識を示した。北米市場の景気減速とそれに伴う競争激化が響きそうだという。
主な商品の動向では、液晶テレビ2500万台、ゲーム機「プレイステーション3(プレステ3)」1500万台とする年間販売計画はそれぞれ変更していない。
テレビ2500万台の達成について加藤CFOは「第3・四半期(10─12月期)の出来にかかっている」と述べた。
5年ぶりの年間黒字を目指すゲーム事業は「年間黒字のめどがたった」(加藤CFO)としている。
※関連記事:ソニーが通期営業利益予想を上方修正、ゲームなど好調
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-17915420101029
※関連記事:第3四半期の携帯電話出荷は伸び悩む、スマートフォンは好調続く
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-17912820101029
※関連記事:Blu-rayの蹉跌 この規格の普及を阻むものは何なのか?
http://ednjapan.cancom-j.com/issue/2010/11/76/7450
【過去予言の検証】
連載:半導体ウォッチ(14)『ゲーム機向け半導体ビジネスを奪われたニッポン』
http://monoist.atmarkit.co.jp/feledev/articles/siliconeswatch/14/siliconeswatch14a.html
次世代機が市場に浸透し、ますます激しい戦いを予感させる家庭用ゲーム業界。生き残るのは誰か? 今回は家庭用ゲーム機市場の未来を分析する。