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2010年12月27日月曜日

シリーズ5:崩壊する日本ハイテク産業のエピローグ:ミラーレス元年」はパンドラの箱

2011年日本デジタルカメラ業界「ミラーレス元年」はパンドラの箱となるか?
読者の皆さん、技術特許を評価分析すると企業の戦略と商品化の未来が見えます。
このハイテク産業未来予測のブログ内でも、当社(アーキテクトグランドデザイン:AGD)の分析を公開している。

先行するパナソニック、ソニー、オリンパス、サムスン電子のミラーレス機が狙う市場は、ロー~ミッドレンジのデジタル一眼機(DSLR)。

※関連記事:【CES】“i-Function”対応の「NX11」を展示したサムスン
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110110_419474.html

ニコンやキヤノンにとっては、難しい舵取りの参入となるが、世の中の流れには逆らうことは出来ないだろう。

※関連記事:デジカメ市場、ソニーが販売台数シェア2位に(国内最新シェア)
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1010/14/news082.html

何故なら、ユーザーは、高精細な動画を求め、その動画から一瞬の時間を切りだす「タイムスライス」としての静止画のカメラを未来は欲するものと筆者は確信している。
画像エンジンのコア技術はH264.MPGE4AVCが主力となる。
そして未来の動画はフルHDから4K2Kの映像世界へ進化するのである。
今後、重要なコア技術は、静止画より「動画」となり、交換レンズによる動画撮影が新たな映像表現の分野を開拓し、ユーザーの心(買い替え)を助長することになる。
静止画と動画が完全にハイブリッド化することで、デジタルムービーの市場は、急速に縮小していく。

【最新情報による検証】
動画撮影に人気が集中!コンパクトデジカメが面白い【'10-11年末年始特集】
http://itlifehack.jp/archives/3892060.html

既に、ソニーの開発体制は1本化し、デジタルカメラの組織にデジタルムービーの部隊がコンバージェンスされている(ここでは、統合・吸収という意味は相応しくない)。
ソニーは、未来市場対応型開発組織に移行したという意味と筆者は捉えている。
この組織再構築は正しいと言える。
これは、現在のソニーの決算でも「黒字」となっているデジタルカメラ事業の戦略経営によるものである。
デジタル一眼首位のニコンのミラーレスの噂は、WEB情報に流れている。

※Rumor: Nikon’s mirrorless camera will be targeting professionals, to be released in few weeks
http://nikonrumors.com/2011/03/10/rumor-nikons-mirrorless-camera-will-be-targeting-professionals-to-be-released-in-few-weeks.aspx
※関連記事:ニコンは新しい分野の市場を開拓する(木村社長談)
http://digicame-info.com/2010/07/post-159.html

その真相は?
この個人のブログの「エンジニアの嗜み」を是非、お読み頂きたい。

※関連記事:デジカメとイメージセンサーが利益構造の中心に=ソニー副社長
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-18711320101220
※関連記事:ソニーがイメージセンサー生産能力増強、1000億円を投資へ
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-18798920101227

下記分析は、デジタルカメラのコア技術となるセンサーの特許評価結果である。
このAGD分析から見てもセンサー技術を磨きこんで来たソニーの強さが分かるだろう。
将来、ここに東芝セミコンダクター社やサムスン電子が強力なCMOSセンサー企業(内製向けキヤノンも)として加わるものと筆者は確信している。

※関連記事:Nikon ミラーレスのマウント構造に関する特許
http://egami.blog.so-net.ne.jp/2010-03-10
上記のブログ記事によれば『ニコンが次世代ミラーレス機のマウント構造に関する特許を出願しています。現状の各社マウント構造における問題を解決した、50年先を見据えた先進的なシステムになりそうです。 』

・特許公開番号2010-44203
・公開日2010/02/25
・出願日2008/08/12

従来のマウント機構
電子接点が接触して損傷する可能性
電子接点は金属である為、内面反射の可能性がある
特許技術の特徴
突出部を設ける
黒色の部品で電子接点を保護し、しかも内面反射も抑制
電子接点のある基板は黒色系の合成樹脂材料等を使う
微細な凹凸を形成して内面反射を防ぐ
マウントは金属
バイヨネットの爪は3ヶ
特許技術の応用
電子接点ではなく赤外線方式を使う
突出部が通信を保護
被写体からレンズに入り込んだ光が、通信を阻害する為

このブログの最後の技術評価が正しければ、ニコンのミラーレス機は次のような革新的な機能を持つことになる。
(ブログより引用):
『ニコンの真意が、レンズとマウント間の無線式による通信であったとしたら驚異的であると言えます。電子接点を保護する突出部は、赤外線通信や光通信を保護する為にある方が合理的でしょう。また、次のようなメリットが考えらますね。 』

・電子接点特有の、接触不良問題がなくなる
・エラー表示が出て、レンズを装着し直した方も多いと思う
・無線式も通信不良の可能性があるが…
・電子接点を傷付ける恐れが無い
・電子接点の位置決めを行う必要がなく、コストダウンにつながる

2011年‐2012年はミラーレス機の普及期には入る。
ニコンのミラーレス機投入時期の推測は、2011年秋モデルではないかと見ている。
デジタル化の波は、日本の本来の強みを消し去ることになる。

2010年12月27日の日本企業へのメッセージとして、「がんばれ!ニコンの技術者達(ニッポン)、戦略的実行かつ攻め続けることが最大の防御となる」を送る。
日本企業の経営者には、『経営判断のスピードと勇断力』の能力を高めることがグローバルで生き残る唯一のサバイバル術であることを明言しておこう。


【参考分析情報:本ブログ内と過去コラム】
●2010年12月20日月曜日寄稿
シリーズ5:崩壊する日本ハイテク産業のエピローグ⑧『リチウムイオン電池の王座陥落』
▮ニッポン・リチウムイオン電池帝国が陥落の日危機迫るニッポン・デジタルカメラ産業
●連載:半導体ウォッチ(2)
デジタルビデオカメラ市場に見るパンドラの箱
http://monoist.atmarkit.co.jp/feledev/articles/siliconeswatch/02/siliconeswatch02a.html