市場評価:ニコンの歴史を変えるNikon1の機能評価を行う

遂に、Nikonファン待望のアドバンスド・ミラーレス機『Nikon1』が発表され販売開始される。
筆者は特別にNikon1のPressキットを頂きお宝に加えた。

今回は、1996年当時からデジタルカメラ開発初期から画像エンジン開発に携わり、この業界の戦力と技術分析を行いながら実開発支援をしている筆者がNikon1を徹底検証をしょう。
日本光学メーカーのリリースするミラーレス機は素晴らしい性能であるが電機メーカーや韓国サムスン電子のミラーレス機は評価に値しないので、態々分析する必要もないだろう。
筆者が関心を持っている次世代ミラーレス機はニコンとキヤノンとオリンパスの3社である。

上の写真は、筆者の銀塩のNikonF1フォトミックASとFM2。
DLSRは"D90"が愛機である。
【筆者のNikon1に対する評価】
製品発表されたニコンのアドバンスド・ミラーレス機は、動画撮影時の静止画撮影だと静止画の解像度が4K2Kの解像度(3820X2160)になる。
 但し、動画の解像度は、2K(フルHD)なので4K2K動画が撮れるわけではなく、 動画の都合で処理し易い、縦横2倍の4K2Kでセンサーから出している 都合の可能性も考えられる。
最も動画時の静止画で4K2Kの解像度を採用している以上、ニコンは出力装置の必要性にも期待しているだろう。
(どちらにしても現在は、I/Fの都合で今回の機種では、HDMIのスマートTV直結で4K2K静止画も無理であろう) 1インチCMOSセンサーは、60Hzで4K2Kを出力を出せる能力を持っており、民生品+動画を意識すれば、熱VS動画性能(映像)対策上1インチのサイズは妥当である。
素人のマニアはフルサイズセンサー搭載を要望するが、全てはコストと性能のバランス感覚が必要である。



【某4K2K業務用開発企業開発技術者の評価⇒筆者の開発パートナー】

Nikon1をWEB上の情報で詳細に検証しても、製品としては結構良い出来であると思う。
そのポイントは次の通り。
CMOSセンサーも1000万画素で止めている(意味のない半導体センサースペック戦争)、フルHD解像度で動画取りながら静止画も取れる機能、スーパー・スロー(解像度は低いが)など単純な動画機能でない所が良い。
次世代カメラに要求されている基本性能をニコンは良く押さえている。
交換レンズもFマウントアタッチメントで、従来資産のFレンズ持ってる人にも道を作ったことも評価出来る。
TVや映画などプロ用制作ではなく、”YouYube”当たりでの視聴前提の映像制作であれば十分である。
今後は、この手法主流となる。
最近は、この領域ユーザー向けの編集ツールが数万円で販売されておりApple,AdobeDOBE、SONYなどは、約2万円前後である。

【Nikon1情報】
関連情報:http://www.nikon-image.com/sp/nikon1/2011/
関連情報:http://m.dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110921_479026.html

【Nikon1リリース前の分析報告書】
報告書:緊急分析:ニコンアドバンスド・ミラーレス『Nikon1』の発表
http://a-gd.blogspot.com/2011/09/nikon1.html
報告書:緊急分析:『ニコンの新コンセプトのミラーレス機投入の噂』
http://a-gd.blogspot.com/2011/08/blog-post_8865.html
報告書:シリーズ5:崩壊する日本ハイテク産業のエピローグ:ミラーレス元年」はパンドラの箱
http://a-gd.blogspot.com/2010/12/2011-web-nikon-httpegami.html

"Facebook内での分析"
Nikonは、"Fマウント"を出して今年で60周年。
そして、その時代の節目としてアドバンスミラーレス機のNikon1を世に送り出した。製品発表会の翌日、Nikon本社で開発トップとの会議が始まる前にNikon1のPressキットを頂き、私の分を取り置きしてくれていた事に感謝。
Nikon1は他メーカーのミラーレス機とは次元が違う。
独自開発のCXフォーマットのCMOSセンサーは4K2Kの動画対応を意識した民生モデルなのである。
筆者が提唱して来た『映像の4K2K』がついに市場でブレークする時が来たのである。
簡単に言えば、今皆さんがブルーレイで見ているフルHDの4倍の解像度となる。
3Dは完全否定をし各社に開発をさせない様に促していたが(健康被害と幼児発育障害防止の為)4K2Kはナチュラルに奥行き感と映像に深みが出る。
入力のデジタルカメラや業務用カメラと出力装置となる民生モデル4K2Kテレビ(モニター)が年末から発売開始される。
日本企業は一気にこの市場を形成し、AppleとGoogle、サムスン電子の参入後に良いポジショニングを与えないことである。
AppleとGoogleが映像分野で最後に狙っている市場は4K2Kなのである。
Nikon1は未来の歴史に名を残す事になるだろう。
筆者は、性能評価の為、Nikon1を予約した。

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