緊急分析:日本半導体合従連合の統合は『烏合の衆』となるだろう➁
筆者が考える日本半導体企業の未来は?
特許を検証すると企業の未来が見える。
下記の図表を見れば、日本半導体メーカーがいつの時点で凋落したか分かるだろう。
ルネサステクノロジと富士通セミコンダクターとパナソニックセミコンダクター社の3社統合のシナリオを描いた人物は誰だろうか?
1つ言える事は、グローバル半導体ビジネスを知らない素人が描き出した再編スキームだという事である。
上図の2枚のPPTの様に、未来に単独で生き残れる半導体企業は数社である。
4枚目PPTはプロセスノード毎における半導体設備投資状況である。
半導体プロセスは、40nm以降米国IBM社系列かベルギーIMEC社系+Intel社の2+1つのプラットフォームに集約されている。
筆者のリスト上には、今回の3社統合企業(分割されれば別だが)の名前は、既に2010年時点で無い。
【ブログ内の検証】
●2012年2月8日水曜日
緊急分析:日本半導体合従連合の統合は『烏合の衆』となるだろう➀ http://a-gd.blogspot.com/2012/02/blog-post_08.html
"Facebook内の分析"
日本半導体陥落、韓国に抜かれ3位。
SoCが不振。
これは不振ではなく事業構造の欠陥。
1994-1997年外資系半導体メーカーの戦略マーケティングの日本潰しの最後の仕掛けがSoC。
日本はこれを薔薇色のビジネスモデルとして事業フォーカス。
ここは日本が1番不得意とする領域、技術ではなく新コンセプトと新市場を創り出すという事である。1997年12月~は日本半導体メーカーを防衛する側の立場となったが、日本半導体メーカーにはインテリジェンスと戦略マーケティングのスタッフがおらず、敗因は戦略マーケティング軽視した事である。
経営は製造主体性の考えが続いた。
これは別としてマスコミもまた半導体の真のサプライチェーンを理解していない。
韓国のSoCの成功?はApple社のアプリケーション・プロセッサのファンダリであるA4/A5でしかない。サムスン電子内製のアプリケーションプロセッサもAppleライク(機能コピー?)である。
ある日Appleがサムスン電子から手を引けばこれは台湾の売り上げに立つだけである。
重要なアーキテクチャと実設計はApple内部の買収した半導体メーカーのチームが開発しており、Appleこそがファブレス半導体メーカーそのものである。
SoCで注意すべきは台湾勢である。
日本のSoCは技術の差でなく経営のミスと戦略マーケティング組織構築、自ら新市場をクリエーションしなかったことが敗退理由。まだ負けた訳ではない。
重要な事は人材を海外に流出させずCMOSセンサーを韓国のサムスン電子に奪われないようにすることである。
成せばなる‼
"Facebook内の分析"
国内半導体は凋落ですが世界半導体は成長している。
日本地域以外が成長しているのである。
半導体はハイテク産業の重要基幹部品である事は変わりない。
持続的成長可能な市場はグローバルの中でも中国市場なのである。
市場規模30兆円年率5%成長。
日本の無策な政府がこの産業を捨てたのである。
"Facebook内の分析"
世界業界標準語として、SLI(システム・レベル・インテグレーション)を米国企業時代に私が造語を創りこれとは本来意味が違うのだがSoC(システム・オン・ア ・チップ)という言葉を創りリプレイスした。
ビジネスモデルとデバイスインプリを完全に理解しないでテクノロジー主体で創り出した言葉。
名は体を持ってあらわす如く日本半導体メーカーのSoC敗因はプロセスありきだったのである。
まったく、愚かな事である。