シリーズ2:日本半導体産業復活のソリューションと警鐘 ➂

▮3D映像ライブを体感報告、3Dビジネスは「諸刃の剣」
昨夕は、映像システム開発企業に務める技術者の友人に誘われ、気分転換にソニーが主催するdot parkの「元気ロケット」イベントに参加した。
下の写真は、昨日のイベント会場のもので、一番後方にソニーのストリンガー会長兼社長の姿である。
ライブに参加する人が手に持っているボールは、Bluetooth内蔵で、映像とリアルタイムにリンクする「サウンドボール(?)」である。



●ドットパーク
http://www.sony.co.jp/united/makedotbelieve/park_guide.html
※元気ロケット
http://www.genkirockets.com/index.html

このイベントの目的は、ソニーが最も事業注力するBRAVIA 液晶3DTVの販促活動の一環のものである。
筆者として、率直に感じた事は、コンテンツ品質(動物園と水族館を撮影したTV用3Dソース)の低さと3Dの健康への影響である。
これは、実際体感しなければわかない事であろう。
3Dは、映画やゲーム、今回のようなライブイベントなどエンターティメントは最適な技術である。
過去、ディズニーランドで公開されたマイケルジャクソンのキャプテンEO(短編)などのコンテンツが良い事例だと思う。
家庭のど真ん中に据えるリビングステーションとしての3D映像は、如何なものだろうか?
リビングには、健康な人ばかりでなく、赤ん坊や幼い子供、目の悪い高齢者や体調の悪い人(仕事の疲労、生理なども含む)も居る。
そして、現在の3D映像の表示は、裸眼ではなく、眼鏡を使用することになる。

※上記3D眼鏡は、ライブ会場入門時に配布し、同時に持ち帰りグッズでもあった。

3Dステレオカメラで撮像した映像コンテンツを視聴する場合、目が中心によりがちになることも気になる。
映画館で視聴したアバターでも体感したことだが、3Dの映像を長時間見ることは、普段より脳が疲労するように思える。(この比較として、2DのBDコンテンツを見てみたが、脳の疲労感は全く感じなかった。)
3D普及を阻害するものではないが、健康被害が確認できていない状況で、未知の領域に踏み込むには、企業として余りにもリスクが高い。
今回の元気ロケットの3D映像とライブ、プラス「音、光」のリンクは更に、人への適用の危険を感じた。
当日、体調不良だったせいなのかもしれないが、軽いめまいと嘔吐がして気持ち悪くなった事は事実である。(脳とリンクし、三半規管に影響したのか?)
体感したことを分析すると3D映像はイベントの仕掛けには効果的であるということ、3D映像と音楽、光のリンクは、人はトランス状態に入り易いこと、近視の人間(眼鏡使用)に3D眼鏡は辛いものがあること。
最新の医療統計では、日本は7000万人、中国は8億人が近視である。
3Dを効果的に活用する新たな提案としては、1つは短期間に人心を掌握しなければならない日本の選挙演説に、このシステムを導入するとその党は、無党派層を取り込む事が出来るだろう。
もう1つは、宗教への適用である。
宗教家の教祖の3D映像は、信者には「より幸福感と癒し」を与えるだろう。
新興宗教としては、技術の「影」の部分が心配される。
それは、トランス状態に入り込み易いという点である。
ここは、詳細には説明しない方が良いと思う。
日本のTV企業は、数年前に現方式の3D表示技術は開発済みであったが、健康被害を考慮し製品化していなかった。
しかし、何故製品化に踏み切ったか?
それは、サムスン電子など韓国勢や米国の新興勢力企業が3Dビジネスに踏み出したからである。
本来、日本は独自の倫理感とポジショニングを持っていなければならないが、残念なことに「黒船」には弱いのである。
これは、ライバル企業を追従しないとシェアを落とすという経営者の恐怖感が決断させたのであろう。

このブログの「シリーズ2:日本半導体産業復活のソリューションと警鐘 ➁」の中の未来予測シナリオに組み込んでいる、”映像の3D化が加速する → 新たな人間の脳と精神に大きな影響を与え、感覚・神経麻痺や知的障害を引き起こす(近い将来、企業は倫理モラルを問われ、企業への賠償責任が発生する、その時期は2015年前)”となるものと見ている。
3Dは、愚衆化インフラである。

再度、日本の独自戦略を持つことをお勧めする。
これこそが、戦略マーケティングの極意である。

これから人類は、3D映像のフィールドでの人体実験(健康と精神の2つ)に皆さんは参加することになる。
人類の未来は、どうなるのか?
それはミュータントを生みだすことなる。

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