緊急分析:米国Apple社の2011年半導体調達額

半導体業界に属していれば、2011年は誰が半導体調達をしたかは分かるだろう。

2012年1月24日米国調査会社Gartne社が発表した最新報告書の中で、米国Apple社は2011年に業界トップの173億米ドルを半導体に支出したとプレスリリース分で発表している。
Apple社の支出(プロキャメント:調達⇒筆者の定義)は、2010年の128億米ドルから急激に増加している。
2011年のApple社は、iPhone4Sスマートフォン市場でシェアを大きく伸ばし、iPad3メディアタブレット事業も大きな販売の成果を上げた。
これは、スティーブ・ジョブス氏が生存していた最終電子機器となったので、この点も販売に寄与したものと筆者は見ている。
更に、2011年の世界半導体市況はDRAM価格が大幅に単価下落が起こり、それに従いPCメーカーが半導体の総需要(額)を減らしたのに対し、Apple社はMacBook Airが世界No.1のマーケットシェアを獲得(筆者の見解)戦略を実行した事で、PC事業においても半導体需要を牽引し、Intel社のMPUやその他PC部品調達を必要としたのである。
この半導体リセッションは、Apple社には調達側原理として有利に働き、タイの水害が無ければこの調達額は更に増えたであろう。

※関連記事:2011年の半導体購入はアップルが首位--ガートナー調査
http://japan.cnet.com/news/business/35013415/
※関連記事:Apple、2011年の半導体購入でトップ 2位はSamsung――Gartner調査
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/25/news083.html

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